2024.12.12

企画記録:「ノアナ」の誕生の背景とコンセプトをお話します。 

更新日:
2025.01.08


こんにちは。シワです。

今回は「ノアナ」シリーズがどのように誕生し、どんな想いでコンセプトが設計されたのか。
その背景をお話ししていこうと思います。

2022年10月の発売開始以来、その上質な素材感と使い心地の良さで、多くの人の心を掴み、人気を博しています。

「ノアナ」シリーズのテーマは、〈飽きの来ない素朴さ〉と〈ホテルのような贅沢さ〉です。

一見すると、相反するように見える二つの要素。
「素朴なのに贅沢?」と矛盾を感じる方もいるかもしれません。 確かに、〈飾らない素朴さ〉と、〈豪華さを感じさせる贅沢さ〉は、相反する要素のように思えます。

しかし、ほんの少しの工夫を加えることで、この二つのキーワードを絶妙なバランスで融合させることが出来ます。
結果として、さりげない中に特別感を宿すデザインが生まれました。

「ノアナ」には、インテリアを自由に楽しむための余白が詰まっています。
選んでくださったお客様が、自分らしさを存分に表現できるように。
そんな願いと、遊び心を込めたシリーズです。

寝室空間の新しいスタイルを目指して


店頭のベッドスペースを見直すため、新たなレイアウトやコーディネートを考えていたときのこと。

多くのベッド売り場では、家具が所狭しと対面形式に並べられています。
効率性を重視したこの配置ではあるものの、実際にお客様が自分の部屋でのコーディネートをイメージするのは、なかなか難しいのではないか。そんな疑問が頭をよぎりました。

家具を選ぶひとときは、もっと想像力が広がる時間であってほしい。

私たちは家具の卸売りを中心に活動していますが、 プロダクトの力で、ベッド売り場そのものを、より豊かな空間に変えられないかと考えました。

ただ商品を並べるだけの場所ではなく、暮らしの可能性を感じさせる特別な空間に。

その想いから生まれたのが「ノアナ」です。

ホテルスタイルをかなえる「ベッドサイドパネル」という存在

ヘッドボードには、縦のスリットを施しました。

このさりげないデザインが空間全体に連続性をもたらし、同じテイストのインテリアを自然につなげる効果を生み出します。統一感を保ちながらも、自由なアレンジを楽しめるデザインです。

このアイデアをさらに発展させたのが、「ベッドサイドパネル」でした。

このベッドサイドパネルを連結させると、隣り合うベッドがまるで一続きの大きなヘッドボードであるかのような印象を作り出せます。

たとえば、シングルベッドを2台並べ、その間にこのパネルを配置すれば、海外のコテージやホテルを思わせる空間が広がります。

スマホやタブレットを立てかけられる、さりげない工夫


ヘッドボードの上面には、サクリを設けました。

このスペースがあることで、スマートフォンやタブレットを立てかけることができ、使い勝手が向上します。

寝る前のひとときに動画を楽しんだり、朝の目覚めにアラームを手に取りやすく配置したり。
ちょっとした便利さが日常をより快適にしてくれる、そんな工夫をさりげなく取り入れました

ノアナ ヘッドボード スリッド
ノアナ サクリ スマートフォン

ベッドフレームにはコンセントを備えました。


ベッドフレームには2口コンセントを装備しています。

寝室の必需品であるコンセント。
しかし、配置の関係でベッド周辺にコンセントがないこともしばしば。
ベッドフレームにコンセントがついていると、枕元でスマートフォンやデバイスの充電が可能になり、煩わしい配線もすっきりと整います。

整った空間がもたらすのは、心地よさだけでなく、暮らしそのものの洗練さです。

ベッドサイドパネルの引き出し収納


ベッドサイドパネルには、引き出し収納も備えました。
ナイトテーブル代わりに、小物や読みかけの本をすっきりと収納することができます。

寝室というプライベートな空間を、機能的でありながらもスマートに保ってほしい。

そんな思いから、ただのパネルではなく、収納としての実用性も兼ね備えるデザインを追求しました。

ノアナ ベッドサイドパネル 引出し

キャビネットデスクやチェスト、ミラーで統一感のある空間へ


「キャビネットデスク」は可動式の天板を備え、必要に応じて作業スペースを広げられる便利なアイテムです。

そしてデスクをドレッサーとしても活用できるよう「ミラー」、
隙間を有効活用しながら小物をすっきりと収納できる「ベッドサイドチェスト」もご用意しました。

これらのアイテムはすべてシリーズで展開しており、組み合わせることで空間全体に統一感が生まれます。

ノアナ キャビネットデスク ミラー
ノアナ キャビネットデスク 引出し


「ノアナ キャビネットデスク」の詳細はこちら→

「ノアナ ミラー」の詳細はこちら→

NORNA(ノアナ シリーズ)のレイアウトをご紹介します。

ノアナ オススメシーン


「ベッドフレーム ノアナ」を2台並べ、その間に「ベッドサイドパネル」を配置することで、
まるでホテルの一室のような洗練されたスタイルになります。

壁側のスペースには「キャビネットデスク」と「ミラー」を配置し、スツールに「リエートスツール」を合わせれば、機能性とデザイン性のバランスが絶妙なワークスペースが生まれます。

さらに、空いたスペースには「ベッドサイドチェスト」と、ノアナシリーズとの相性の良い「オーブリーミラー」を組み合わせることで、空間全体に統一感をもたらします。

他にも、お客様のライフスタイルに合わせた自由なレイアウトが可能です。

ノアナ オススメ レイアウト
ノアナ オススメ レイアウト

ベッドフレーム上部には無垢材を使用しています。

ノアナ ベッドフレーム 無垢材 突板材 オーク材


前述の通り、ベッドフレーム上部にはスマートフォンやタブレットを立てかけられるよう、斜めのサクリを設けています。

この仕様を実現するためには、突板仕上げではなく、無垢材を使用する必要がありました。

突板仕上げは、芯材の上に薄い木材を張り付ける加工方法のため、今回のような細かな斜めの加工には適していません。
芯材がむき出しになってしまうため、美観も損なわれてしまいます。

しかし、ヘッドボード全体を無垢材にするとなると、ど材料費が高くなり、価格が上がってしまいます。

そこで、ノアナベッドフレームでは上部にだけ無垢材を使用し、サクリを実現。
一方で、前面には突板加工を施すことで、美しさと機能性を両立させながら、コストを抑える工夫を取り入れました。

手に取りやすい価格帯に設定しつつも、細部までこだわり抜いたこのデザインが、ノアナらしさを支えています。

ノアナに込めた想いと、試行錯誤の裏側


ノアナシリーズが形になるまでは、たくさんの試行錯誤がありました。
当時のデザイン案は何十枚も出てきます。

シンプルで飽きの来ないデザインを目指す一方で、使う人にとっての心地よさや利便性をどう表現するか、そのバランスを見つけることに多くの時間を費やしました。

家具は単なる道具ではなく、日々の暮らしを彩る存在であってほしいと思っています。

そのために、一つひとつのディテールにこだわり、使う人の生活が少しでも豊かになるよう願いを込めて作り上げたのがノアナシリーズです。

この家具が、皆さまの暮らしにささやかな喜びをもたらす存在となれば、これ以上の幸せはありません。

InRoomデザイナー シワ

InRoom-products-NORNA「ノアナ」シリーズ

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