企画記録:「リエート」の誕生の背景とコンセプトをお話します。
- 更新日:
- 2025.01.08
こんにちは。クロサキです。
InRoom創立当初から永くご好評いただいている「リエート」は
上品さと可愛らしさを兼ね備えた、ナチュラルエレガントシリーズです。
家具はお部屋の中で大きな存在感を持つものだからこそ、収納力はもちろん、見るたびに気分が上がるようなデザインであってほしい。
そんな思いを込めて、このシリーズを設計しました。
今回は、そんな「リエート」シリーズの
誕生のはじまりと、コンセプト設計について、お話ししていこうと思います。
可愛らしさも、利便性も忘れない
「リエート」のはじまりは、可愛らしさを持ちながらも、利便性に優れた収納家具が欲しいという思いからでした。
はじまりは、ドレッサーから
まず手がけたのはドレッサーです。
ちょうどコロナ禍で在宅の時間が増えたこともあり、デスクとしても使えるドレッサーを作りたいと考えていました。
奥行きを48cmとしっかり確保し、ノートパソコンも収納できる設計を目指しました。
デザイン面では、引き出しばかりで重たく見えるものではなく、すっきりとした印象を持たせつつ、よく使う化粧品はきちんと収納できるバランスの取れたデザインを追求しました。
特にこだわったのは、背の高い化粧水などのボトルも収納できる引き出しです。
これにより、出しっぱなしを防ぎ、見た目の整った空間を保てるようにしました。
「リエート ドレッサー90」の詳細はこちら→
「リエート ドレッサー114」の詳細はこちら→
ドレッサーにぴったり合うよう、リエートのスツールも作りました。
優しいフォルムに仕上がるよう、脚や幕板が丸みを施し、細部まで手が込んで作られた、ディテールにこだわったスツールです。
座る際はクッションが優しく支えてくれます。
オーバル型が魅力の無垢材ミラー
次に作ったのはミラーです。
こちらも可愛らしさを大切にしつつ、利便性に優れたものを目指しました。
デザインは、丸と四角の中間のような楕円形です。
正面から見たときに背面の脚が目立ちにくいよう工夫されており、この形状が特別感と個性を引き立てています。
固定式ではなく可動式を採用し、メイク時にはミラーを手元に引き寄せ、全体をチェックしたいときには遠ざけるなど、自由な調整が可能です。
また、使用しないときはドレッサーの隅に置くことで作業スペースが生まれ、ライフスタイルに合わせた使い方ができます。
さらに、背面の脚は取り外し可能で、壁掛けミラーとしても使用可能。
汎用性の高いミラーに仕上がりました。
「リエートⅡ ミラー32」の詳細はこちら→
「リエートⅡ ミラー45」の詳細はこちら→
優しいフォルムが特徴のサイドボードとチェスト
ドレッサー・ミラーから派生して、「リエートシリーズ」のサイドボードやチェストも誕生しました。
これらも同様に、可愛らしさを大切にしながら、利便性に優れたデザインを追求しています。
サイドボードは、「引き出し」と「扉収納」の2種類の収納スペースを備え、さまざまなアイテムを効率よく整理することができます。
サイズ展開は、幅150cmと幅100cmの2種類。
幅100cmは、1Kや、ワンルームなど1人暮らしのお部屋でもちょうどいいサイズ感です。
どちらのサイズも、収納部と脚のバランスを考慮し、見た目の美しさを保ちながらも、最大限の収納スペースを確保できるよう設計しました。
「リエート チェスト」の詳細はこちら→
「リエート サイドボード150」の詳細はこちら→
「リエート サイドボード100」の詳細はこちら→
寝室や、リビングでも
置き場所に適した、サイズ選び
ドレッサーは、リビングの端やベッドの近くに置くことで、朝の身支度、昼の作業、夜寝る前のスキンケアがすべて完結できるように目指しました。
サイズ展開は114cmと90cmの2種類。
114cmは収納力を重視したゆったりとしたサイズ感で、広めの空間や荷物が多い方にぴったりです。
一方、90cmは寝室や1人暮らしの1K・ワンルームにも最適な、コンパクトで省スペースな設計が特徴です。
「リエート ドレッサー90」の詳細はこちら→
「リエート ドレッサー114」の詳細はこちら→
様々なシーンで、スタイルに合わせて
サイドボードとチェストは、リビングやダイニング、寝室など、どんな空間にも自然に溶け込むよう、シンプルで洗練されたデザインにしました。
また、テレビを置くことでハイタイプのテレビボードとしても活用できます。
特に「オープンサイドボード」では機能性にこだわりました。
上段に設けたオープンスペースはAV機器の収納に最適で、背面を抜けた構造にすることで配線を逃がせる仕様となっています。
見た目の美しさと利便性を両立させたデザインに仕上げました。
ディテールのひみつ
ヴィンテージのサイドボードには素敵な魅力がありますが、高価格で手が届かないことも少なくありません。
一方で、一般的な角ばった箱型のデザインではどこかチープさを感じてしまうこともあります。
「リエート」シリーズは、デザインへのこだわりを大切にしながら、設計や材料を工夫することで、多くのお客様に手に取っていただける適正価格を実現することを目指しました。
このシリーズの最大の特徴は、天板や扉に丸みを持たせたディテールと、細部にまで木のぬくもりを感じられるデザインです。
丸みのある先端部分には無垢材を使用し、優しい曲線を作り出しています。
ただし、すべて無垢材を使用してしまうと家具が重くなり、価格も上がってしまうため、一部には突板を採用しています。
突板とは、本物の木を薄くスライスしたもので、見た目は無垢材とほとんど変わりません。
さらに、工場の高い技術力により、無垢材と突板の境目がほとんど目立たない仕上がりになっています。
このように、こだわりたい部分には無垢材を使用し、見えない部分や代用できる部分には突板を用いることで、デザイン性とコストパフォーマンスを両立させた製品が完成しました。
こだわりを詰め込んだ、リエートシリーズ
サイズ、使用感、デザイン性、素材、機能性──
さまざまな観点でこだわりを詰め込んだ「リエートシリーズ」。
「LIETO(リエート)」という名前は、イタリア語で「うれしい」「幸せ」「楽しい」を意味します。
この名前には、使ってくださる方がそんな気持ちを感じられるようにとの願いを込めました。
「リエートシリーズ」が生活の一部となり、毎日をより豊かに彩るお手伝いができれば幸いです。