企画記録:「トリシア」の誕生の背景とコンセプトをお話します。
- 更新日:
- 2025.06.05

こんにちは。シワです。
トリシアは、北欧のミニマリズムと和の精神性を融合させた「ジャパンディ」スタイルの木製ベッドフレームです。
潔く整ったラインと、無垢材の自然な質感が生み出す静謐な佇まいは、寝室に上質な余白をもたらします。
本ページでは、そんなトリシアが生まれた背景と、デザインに込めた想いをご紹介します。
企画の出発点
暮らしに馴染みながら、印象に残るかたちを。
寝室のスペースを圧迫せず、シンプルで扱いやすい。それでいて、空間に置いたときにきちんと絵になるベッドフレーム。
InRoomでは、そんなバランスを備えた新しいロースタイルの定番モデルをつくることを目的に、トリシアの開発をスタートしました。
スタイルは、和と北欧を掛け合わせた「ジャパンディ」。過度な装飾を避け、素材と設計で魅せることを重視しています。

デザインのこだわり
余白が生む、使いやすさ
サイドフレームには幅22.5cmのスペースがあり、少し腰をかけたり、スマートフォンや本、眼鏡やマグカップなどを置くことができます。
“座れる・置ける・収納できる”という多機能性を備えていながら、見た目は空間のアクセントになるような存在感のあるデザイン。
実用性とデザイン性を両立したベッドフレームです。


使いやすさを支える、さりげない機能。
ヘッドボード下には、雑誌やタブレットを立てて収納できるマガジンホルダーを設けています。
手元に読みかけの本や資料を置いておけるため、就寝前の時間を心地よく過ごせます。
さらに、2口のコンセントを備えており、スマートフォンやタブレットの充電にも対応。
見た目だけでなく、使いやすさにも配慮された設計です。


収納に囲まれるシングルツインという選択
トリシアは、シングルサイズを2台並べることで、収納部分がベッドのまわりをぐるりと囲むような「シングルツイン」としても活用できます。
両サイド・足元に収納スペースが生まれ、雑誌や小物、タブレットなどをすっきりと収めることができます。
並べたときにも違和感なく空間に馴染み、ホテルライクな印象の寝室を演出します。

誰かの「ちょうどいい」になるように。
トリシアの開発では、わずかな寸法や比率の違いが全体の印象を大きく左右するため、何度も図面を引き直しました。
ラインが太すぎると重たく見え、細すぎると頼りなくなる。
収納スペースは取りたいけれど、全体が野暮ったく見えてはいけない。
見た目と使いやすさのちょうどいいバランスを見つけるまでに、時間がかかりました。
「寝室の限られたスペースを、気持ちよく使えること」
「置いたときに、家具と空間が自然につながること」
この2つを軸に、細部まで調整を重ねて完成したのが、トリシアです。
整いすぎず、気取らず、それでも印象に残る。
空間になじみながら、使う人の生活にそっと寄り添うように。
トリシアに込めた想いです。
InRoomデザイナー シワ